Wayne Conti (Mercer Street Books, NYC)

Wayne Conti|Mercer Street Books(ニューヨーク)書店インタビュー

Mercer Street Booksは1990年に開店し、店主のWayne Contiが30年にわたり店を切り盛りしてきた。2015年、私たちは偶然この店に入り、Thomas McGuaneとJ. M. Coetzeeの本を買った。入口に立つ一風変わった看板、眼鏡の店主、ひと癖ある選書。そのすべてに惹かれた。ニューヨークを思い出すと、この書店が浮かぶ。「そういえばSusan Sontagもここの客でね。いちばん好きな書店だと言っていたよ」とWayneは話す。

 

 

Wayne Conti(Mercer Street Books、ニューヨーク)

 

Q1. 15歳の頃、よく考えていたことは?

たぶん、15歳の子どもなら誰でも考えるようなことだね。自由を求めて親から離れようとする。でも外から与えられていた枠組みや支えを失ってみると、本当にひとりでやっていかなければならないと気づく。好きな人たちとうまくやりたい、受け入れられたい、仲間に溶け込んで群衆のなかに消えたい。結局、ひとつの停滞を別の停滞に取り替えるわけだ。

とはいえ、作家になろうともしていた。どこからそんな考えが出てきたのかはわからない。自分の文章がひどいことはわかっていたが、何がいけないのかがわからなかった。ほとんど他の作家の真似ばかりしていたので、英語の先生には「ジャーナリストになればいい」と言われたよ。そちらは何にもならなかったけれど、書くことだけはやめなかった。ニューヨークのGreenwich Villageへ移り、今では長短を問わず、ときどき小説が売れる。それに、この書店がある。

Q2. なぜこの場所で書店を開いたのですか?

ここに開いたのは、1960年代から、形はどうあれずっと書店だった場所だから。現在の店になったのが1990年。そして今も私がここにいる。

Q3. 人生で最も強く心に残った出来事や瞬間は?

人生でいちばん強烈だった瞬間? 覚えていないな。

Q4. これまで見た、あるいは見つけたもので、最も忘れられないものは?

2001年9月11日の出来事を目の前で見た。すべて、私のアパートの近くで起きた。

 

 

Q5. 「ポストモダン」と聞いて、まず何を思い浮かべますか?

「ポストモダン」と聞くと、もう疲れてくる。私は作家だから、批評には関心がない。批評と小説を書くことは、まるで別のものだ。最近発表した短篇に、モダニズム/ポストモダニズム的な要素があると評された。でも、そこにある「イズム」は、登場人物の性格が生んだもの――そう言ってよければね――であって、形式のための形式ではない。だから私にとって、ポストモダニズムとは誰かほかの人のものだ。

Q6. 好きな哲学者と、その人の好きな本を教えてください。

好きな哲学者はいない。認識論や存在論の問題を理解したいとき、私が頼るのは科学、とりわけ神経科学だ。手始めならRobert D. Hareがいい。大学では古典学を専攻してPlatoも訳したが、結局私に残ったのは、「elenchos」、つまりSocrates式の反対尋問は、つまるところ人をいじめることだという感覚だった。学者には人を威圧する者が多い。仕事柄、そういう人たちを大勢相手にする。「elenchos」が弁護士の訓練にも含まれているのは興味深いね。勝つために問い詰め、最も抜け目のない者が勝つ。哲学は攻撃的だ。科学が扱うのは再現できることとパターンの認識で、たいていは数学を伴う。数学は関係と比率の言語だからね。小説もそうなりうる。Proustは神経科学者だったのか、と問う人がいる。答えはノーだ。ただし、Freudよりはずっと優れた観察者だった。

Q7. 現代アメリカの作家や思想家を推薦してもらえますか?

現代作家は避けがちなんだ。今出てくる作家は、書く技術をきちんと身につけていないことが多い。あるいは、身につけていないふりをしている――つまり大衆迎合だ。それでも、いい文章はいい文章だし、そうなれば何を言っているかなど、ほとんど気にならない。だからこう勧めたい。近所の古書店を歩き、目に留まった本の最初の数段落を読んでみる。続きを読みたくなったなら、それが答えだ。Susan Sontagも、この店でそうしていた。君もやればいい。

 

 Photo by Mercer Street Books

 

206 Mercer Street, NYC, NY 10012, United States
営業時間:月〜木 10:00–22:00、金・土 10:00–24:00、日 11:00–22:00
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